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正男氏の殺害に使用された「VXガス」って何?致死量は?徹底解説!

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金正男氏殺害のニュースには驚かされましたが、使われたものが「VXガス」と聞いて更に驚いた方もいたのではないでしょうか?

僕も「VXガス」という名前は知っていましたけど、正直どんなものなのかは知りませんでした。

一生関わりたくないものだとは思いますが、気になったので調べてみました!

VXガスは世界最強の化学兵器!?

VXガス(ブイエックスガス)は、人類が作り出した最強の即効性神経ガスだと言われています。科学名は「O-エチル-S-(2-ジイソプロピルアミノエチル)メチルホスホノチオラート」。

1995年3月20日にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件で有名になった「サリン」の100倍以上の致死性を持っています。

VXガスは1952年にラナジット・ゴーシュ (Ranajit Ghosh) によってイギリスの研究施設で発明されました。

VXガスはその特徴として、揮発性が低く、科学的安定性も高いため、ガスが撒かれてから1週間も効果が持続します。

ガスと言っても、口からだけでなく、皮膚からも被爆するため、ガスマスクを使用するだけでは完全に防御することができません。

VXガスが付着したものに触れることでも被爆してしまいます。

半数致死量は体重1kgあたりわずか0.02mgです。体重60kgの場合、10mgほど皮膚に付着しただけでも死に至ります。

VXガスは戦争に使用する化学兵器として発明されましたが、実際に使用されることはなく、イギリスは1956年にVXガスを含めた科学兵器を廃棄しました。

アメリカは1958年に核兵器の情報との交換でVXガスの資料をイギリスから受け取り、生産を行っていましたが、アメリカ軍も使用することはなく、1967年に全て廃棄されました。
 
 

VXガスが世界で初めて使われた場所は日本

このまま使用されず、歴史の闇に埋もれていくかのように思われたVXガスですが、1994年8月にオウム真理教が作成に成功します。

オウム真理教はVXガスのことを「神通」や「神通力」と呼んでおり、その名からもわかる通り、VXガスを神の力として利用しようとしていたようです。

1994年12月2日には、駐車場経営者VX襲撃事件がオウム真理教によって引き起こされ、それからわずか10日後の1994年12月12日には再び会社員VX殺害事件が発生しました。

安全だと思われていた日本で、サリンやVXガスなどの化学兵器を用いた事件が発生したことは、世界に大きな衝撃を与えました。
 

そして2017年、金正男氏殺害への使用

オウム真理教が使用して以降、VXガスの名を聞くことはありませんでしたが、20年以上経過した2017年2月13日に金正男氏暗殺事件がマレーシアの空港で発生し、殺害にはVXガスが用いられました。

VXガスが顔面に吹きかけられてから20分程度で死に至ったとされ、皮肉にも世界最強の化学兵器であることを再び立証してしまう形になってしまいました。

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